※本記事は獣医師による監修は受けておらず、飼い主としての経験と一般的な行動学に基づいた情報をもとに作成しています。愛犬の性格や体調に不安がある場合は、信頼できる動物病院へご相談ください。
目次
【犬のあいさつ行動】なぜ匂いを嗅ぐの?犬同士の関係性と相性判断・苦手克服のポイント
犬が他の犬と出会ったとき、まず行うのが「おしりの匂いを嗅ぐ」行動。これは私たち人間にはちょっと奇妙に見えるかもしれませんが、犬にとってはとても重要なコミュニケーション手段なのです。
今回は、犬がなぜ匂いを嗅ぐのか、犬同士のあいさつがうまくいかない子への対策、相性の見極めポイントなどを詳しく解説します。
犬が匂いを嗅ぐのはなぜ?|本能に根ざしたあいさつ
- ① 個体情報の確認
肛門腺から出る分泌物には、その犬の性別・年齢・健康状態・気分などの情報が含まれています。 - ② 相手の社会的地位を知る
匂いを通して上下関係や相手の自信の有無を察知します。 - ③ 安心感を得る
相手の匂いを確認することで「敵ではない」と判断します。
犬同士のあいさつがうまくできない子の特徴
- ・社会化不足
子犬期に他の犬とふれ合う機会が少なかった場合。 - ・過去のトラウマ
過去に他の犬に吠えられたり、攻撃された経験がある。 - ・警戒心が強い性格
特に小型犬や臆病な犬に多い傾向です。
犬同士の相性はどうやってわかる?判断ポイント3選
- ① ボディランゲージを見る
しっぽをゆっくり振る、リラックスした姿勢で近づく場合は好意的。 - ② 挨拶のタイミング
いきなり走って近づく犬は警戒されやすく、ゆっくり近づく犬は好印象。 - ③ 無理に関わらせない
初対面で盛り上がらなくても、自然に離れていれば問題なし。
犬同士のあいさつが苦手な子への対応方法
- ① 無理に近づけない
怖がっているのに無理に匂いを嗅がせるのは逆効果。 - ② 他の犬が見える距離でのお散歩
徐々に「見るだけ→近づく」ステップを踏む。 - ③ 社会化トレーニング
犬が多い公園やドッグランで、様子を見ながら体験させる。 - ④ おやつを活用する
他の犬が近づいた時におやつを与えることで「いいことがある」と学習。
安全なあいさつのさせ方と注意点
- リードをゆるめる
ピンと張ったリードでは犬が緊張します。 - 正面からではなく斜めに近づける
真正面の接近は威圧的に感じることがあります。 - 飼い主同士で事前に確認
「うちの子、人見知りで…」と伝えるだけでもトラブル防止に。
まとめ|犬の「匂いあいさつ」は大切な社会的行動
犬同士が匂いを嗅ぎ合うのは、単なる好奇心ではなく、お互いを理解するための大切な会話のようなもの。無理に挨拶をさせるのではなく、犬のペースに合わせて少しずつ慣れさせてあげましょう。
愛犬の気持ちを尊重しながら、安心して他の犬と関われるように工夫していくことが、健やかな社会性を育てる第一歩になります。
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