※本記事は獣医師による監修は受けておりませんが、犬との暮らしに関する経験や一般的に信頼される情報をもとに構成しています。犬の行動に心配がある場合は、専門家にご相談ください。
犬は人間の言葉を理解できるの?驚きの言語能力としつけのコツ
「うちの子は“お散歩”って言葉にすぐ反応する!」「“ごはん”って言うと喜ぶんです」そんな経験、犬を飼っている人なら一度はあるのではないでしょうか?
この記事では、犬が人間の言葉をどの程度理解しているのかについて解説しながら、言葉を使ったしつけのポイントについても詳しく紹介します。
犬は人間の言葉をどのくらい理解しているの?
犬は人間のように言語を理解することはできませんが、音(言葉)と行動や状況の結びつきを学習することができます。
アメリカの研究では、言葉を200語以上理解する犬もいるという報告があり、犬の知能は2歳児程度といわれることもあります。
理解のレベルとしては、「言葉の意味を知っている」というよりも、「この音を聞いたらこういうことが起こる」と覚えているというのが正確です。
犬が理解できる言葉の数には限りがあるの?
基本的には繰り返し教えることで多くの言葉を覚えることが可能です。しかし、すべての犬が何百もの単語を覚えられるわけではなく、犬種や個体差によっても大きく異なります。
コマンド(命令)として使う場合は、5~20語程度を目安にすると混乱しにくいでしょう。
言葉でしつけをする際に気をつけたいポイント
- 言葉は一貫性をもって使う:「ダメ」と「いけない」など、複数の言い方を混ぜると混乱の原因になります。
- コマンドは短くシンプルに:「オスワリ」「マテ」など、1語で覚えさせましょう。
- トーンと態度も一致させる:言葉だけでなく、声の調子や表情、動作も犬は観察しています。
- 褒めるときはタイミングが命:いい行動をした直後に「いい子!」などで褒めると理解が深まります。
言葉を覚えさせるためのトレーニング方法
犬に言葉を覚えさせたいときは、以下のステップを繰り返すことが重要です。
- 行動と一緒に言葉をかける:たとえば「オスワリ」の動作をさせながらその言葉を言う
- 毎回同じ言葉を使う:ブレのない指示が習得を早めます
- ご褒美やおやつで強化する:成功したらすぐ褒める・報酬を与える
- 1日数分ずつ、繰り返し練習する:短い時間で集中できるように
犬にとって「声」は感情のシグナルでもある
犬は言葉だけでなく、声の高さやトーン、スピードから飼い主の感情を読み取る力に長けています。
たとえば、優しい声で名前を呼ばれたら嬉しそうに近寄ってくるのに、怒った口調だと警戒する…そんな場面を経験したことはありませんか?
このように、犬にとって言葉そのものだけでなく、声全体が重要なコミュニケーション手段となっています。
まとめ|言葉を通じて信頼関係を深めよう
犬は人間の言葉を「意味」で理解しているわけではありませんが、状況や行動と結びつけて多くの言葉を覚えることができます。
しつけや日常のコミュニケーションにおいては、一貫性を持ち、感情を込めて接することが大切です。
愛犬との信頼関係を育てるためにも、言葉を上手に使った接し方を今日から意識してみましょう。
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